京都の泉屋博古館にて、掛軸の「表装」にスポットをあてた特別展「表装の愉しみ -ある表具師のものがたり」(共催:京都新聞)が2023年12月10日(日)までの期間、開催中です。
通常脇役とされる表装の多彩な展開を住友コレクションの名品書画より紹介、同時にひとりの表具師と住友家当主の交流をもとに、表具師の多岐にわたる活動をたどります。
日本や中国の書画は薄い紙や絹に表現されることが多く、その本紙を支え保護するために裏に紙を貼り重ね、また作品にふさわしい装飾を施してきたのが表装の成り立ちです。ただし作品が伝えられてゆく過程では、百年に一度は傷んだ表装裂を交換し仕立て替えることで、本紙=作品が護られ伝えられてきました。なかには大切な我が子に着物を誂えるように、入手した作品の表装を自信の好みに変えていくことを楽しみとした人もいます。表装の取り合わせの数々は、所蔵者がその作品をどう見ていたか、どのように見せたかったかを物語るひとつの美術史のありようといえます。この展覧会では、入手した掛け軸の表装を替えることなく先人の想いを受け継ぐことの多かった住友春翠のコレクションを中心に、美しいだけではなく、作品を引き立て、時に新たな価値も添える表装の数々をご覧いただきます。
泉屋博古館について
泉屋博古館は住友家が蒐集した美術品の保管、調査研究、展示公開を主な目的として、設立された美術館です。館名の「泉屋」は江戸時代の住友家の屋号、「博古」は中国・宋時代の青銅器図録「博古図録」にちなんでいます。
昭和35年に住友家より中国古代の青銅器の寄贈を受けて以降、順次収蔵品を拡大し、昭和56年より京都にて広く一般に美術品の公開を開始し、平成14年には東京に分館(現 泉屋博古館東京)を開設しました。
さらに平成22年に内閣府より公益法人の認定を受け、「公益財団法人泉屋博古館」として、多彩な美術館活動を推進しています。
画像出典:公式プレスリリース
※営業時間等、変更の可能性がございますので、ご利用前には必ず公式サイトやSNSにて最新情報をご確認ください。
イベント名 | 特別展「表装の愉しみ -ある表具師のものがたり」 |
会場 | 泉屋博古館(京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24) |
開催日 | 2023年11月3日(金・祝)~ 12月10日(日) |
開催時間 | 午前10時~午後5時 |
アクセス | 地下鉄東西線 蹴上駅より徒歩 約20分 車:名神高速道路 京都東ICから 約12km |
予約 | 予約不要 |
問合せ先 | TEL:075-771-6411 |
HP | 公式ホームページ |
その他 |
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