信楽との出会いからはじまる、岡本太郎のアナザーストーリー。滋賀県立陶芸の森陶芸館にて、特別企画展「岡本太郎 アートの夢-陶壁・陶板・21世紀のフィギュア造形」が2期に分けて開催中です。
<芸術の大衆化>をテーマに、近代の建築装飾陶器、パブリックアートや量産品のデザインを手掛けた岡本太郎らの作品を紹介。またフィギュア造形の世界や壁画の可能性を併せて取り上げつつ、岡本太郎が思い描いた夢の先、21世紀アートの息吹を見つめます。
芸術家・岡本太郎は、「一般大衆にじかにぶつかる、社会に開かれた芸術を実現したい」と記し、1952年に初めてのパブリックアートとなるモザイクタイルを手掛けました。1954年には、量産を目指し粘土で≪犬の植木鉢≫を常滑で制作、その後刈谷でも類似の造形を手掛けました。1963年に信楽で制作された≪坐ることを拒否する椅子≫は、人と直に触れ合うアートの在り方を探り、代表作として全国に多数存在しています。
戦後、建築家・デザイナー・芸術家による建築陶器が人とアートとの結びつきを強めていくなか、岡本太郎が信楽で手掛けた日本万国博覧会 (大阪万博)の≪太陽の塔≫の<黒い太陽>(1970)は、多くの人々の記憶に刻まれています。このように産地と岡本太郎の出会いのなかで培われた技術力は、大塚オーミ陶業株式会社の大型陶板などに受け継がれます。
また、岡本太郎は絵画に比べ「彫刻はより肉体的であり、直接的である。実体がそこにある彫刻の強さ。」と記しています。

大塚製薬株式会社Hi-zタワー「いのち躍る」 1983年(2000年改修) 原画:岡本太郎/製作:大塚オーミ陶業株式会社

デザイン:岡本太郎/製作:近江化学陶器株式会社 「足」1964年 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立代々木競技場蔵

岡本太郎「犬の植木鉢」1954年 滋賀県立陶芸の森陶芸館蔵
画像出典:公式プレスリリース ※タイトル写真の背景写真提供:川崎市岡本太郎美術館
※営業時間等、変更の可能性がございますので、ご利用前には必ず公式サイトやSNSにて最新情報をご確認ください。
イベント名 | 岡本太郎 アートの夢-陶壁・陶板・21世紀のフィギュア造形 |
会場 | 滋賀県立陶芸の森 陶芸館 |
開催日 | 【パート1】2023(令和5)年7月15日(土)~9月24日(日) 【パート2】2023(令和5)年9月30日(土)~12月17日(日) ※月曜日休館(7/17・9/18・10/9は開館し、翌日振替休館 |
アクセス | 信楽高原鐡道 雲井駅から徒歩 20分 信楽高原鐵道 信楽駅からコミュニティバス(約5分)>「陶芸の森前」または「陶芸の森(陶芸館前)」下車 車:新名神高速道路 信楽ICから 8分 |
予約 | 予約不要 |
問合せ先 | TEL:0748-83-0909 |
HP | 公式ホームページ |
その他 |
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