20世紀が生んだ偉大な写真家のひとり、ロバート・キャパ。東京富士美術館が所蔵する約1000点のロバート・キャパコレクション・プリントから、“戦争”に焦点を当てた作品約140点を厳選して展示する企画展「ロバート・キャパ 戦争」が、東京都写真美術館にて2025年3月15日(土)~5月11日(日)の50日間、開催されます。
「カメラの詩人」と言われ、またすぐれた「時代の証言者」でもあります。その写真の背景には苦闘するヒューマニストの眼があります。戦争の苦しみをとらえるとき、そこにキャパの人間としてのやさしさ,ユーモアがあります。キャパは人間を取り捲く状況を少しでもよいものにしようというつよい信念と情熱をもって状況に身を投じましたが、それだけでなく写真のもつ衝撃力を見分ける確かな眼を持ち合わせていました。

革命について講演するレオン・トロツキー、デンマーク、1932年

崩れ落ちる共和国側の兵士、コルドバ前線、スペイン、1936年
1930年代ヨーロッパの政治的混乱、スペイン内戦でドイツ・イタリアのファシスト政権に支援されたフランコ将軍の反乱軍によって次第に圧倒されて敗北する共和国政府軍、日本軍による中国の漢口爆撃、第二次世界大戦で連合軍の対ドイツ反攻作戦の始まる北アフリカから、イタリア戦線、ノルマンディー上陸作戦などの戦闘現場に立会い、命がけの取材写真は眼に見える確かな記録として報道されました。それらの多くは時空を越えて、後世の人びとにも訴えかけるつよいメッセージとなっています。
ロバート・キャパ(1913 – 1954)
1913年ハンガリーのブダペスト⽣まれたロバート・キャパ(本名アンドレ・フリードマン)。報道写真家として1930年代から死去までの20年余に世界各地の戦場を駆け巡り、臨場感あふれる作品を数多く残しました。とくにスペイン内戦での《崩れ落ちる兵⼠》や、ノルマンディー上陸作戦に同⾏して撮影した《D デー》は報道写真の歴史に残る傑作です。1947年にはアンリ・カルティエ゠ブレッソンやデヴィッド・シーモアらとともに国際写真家集団「マグナム・フォト」を結成しました。1954年に来⽇し、東京や奈良、⼤阪など訪れた後、第⼀次インドシナ戦争を取材に向かい、撮影中に地雷に触れ、40 年の⽣涯を閉じました。
画像出典:公式プレスリリース
※営業時間等、変更の可能性がございますので、ご利用前には必ず公式サイトやSNSにて最新情報をご確認ください。
イベント名 | ロバート・キャパ 戦争 |
会場 | 東京都写真美術館 地下1階展示室 |
開催日 | 2025年3月15日(土)~5月11日(日)50日間 ※会期中、休館日あり |
開催時間 | 10時~18時(木・金曜日は20時まで。入館は閉館の30分前まで) |
アクセス | JR恵比寿駅東口より徒歩 約7分 東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩 約10分 |
予約 | チケット制 |
問合せ先 | TEL:03-6427-2806(株式会社クレヴィス) |
HP | 公式ホームページ |
その他 |
投稿者プロフィール

最新の投稿
2025年3月16日三重県)伊賀鉄道で「鉄印」が初発売
2025年3月15日千葉県)日本さくら名所100選。清水公園に2000本の桜「さくらまつり」
2025年3月14日東京都)高速道路上を歩き“未来の歩行者空間”を体感するイベント「Roof Park Fes & Walk」
2025年3月13日東京都)京王百貨店 新宿店「キン肉マンFESTIVAL 2025」