結婚相談NPOの影山でございます。
結婚相談NPOでは地方婚活にも注力をしておりますが、「二段階移住」に積極的な高知市からご提供いただきました全国の移住調査「最新移住事情 2022」が婚活にも関連がありそうでしたので、ご紹介させていただきます。
高知県がすすめる「こうち二段階移住」とは?
「こうち二段階移住」は、いきなり田舎暮らしをはじめるのではなく、まずは比較的都市部の高知市に移住・滞在(1ステップ)。
そこを拠点に高知県内をめぐり、自分に合った場所を見つけたのち、安心して最終的な移住(2ステップ)を決めていただく、というしくみです。
調査対象は2020年以降に実際に移住した全国の方々。未婚者が婚活の際に移住を視野にいれる場合、参考になりそうです。
調査概要
・調査手法:インターネット調査(調査会社の保有する調査パネルを利用したネットリサーチ)
・調査エリア:全国
・調査対象:20歳~59歳の男女で、2020年以降に移住(※)をした人
※都道府県をまたぐ引っ越しまたは転居
・サンプル数:600サンプル(スクリーニング後)
・回収割付:男性300:女性300、既婚300:未婚300、イベント参加300:イベント不参加300
※単位:サンプル数 ※イベントとは「移住検討時に情報収集のためのイベント」
・調査期間:2022年7月22日(金)~7月28日(木)
※構成比の数値は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、内訳の合計が100%とならない場合があります。
移住理由
移住理由のトップは「働き方や暮らし方を変えたいため」。これは結婚で人生を変えたい婚活層でも言える事です。
次に約4人に1人が「リモートワークができるから」と回答。こちらは世で言われているテレワーク定着率と似た数値になっています。実際に移住した方へのアンケートですので、もう少し高くても良いのではないかと思いましたが、テレワーク実施率は地域差が大きく、関東だけが突出している為、全国対象のアンケートだとこのようになるのかもしれません。
移住関連イベント参加者のオンライン移住相談会参加率
以前と比べて、移住関連イベントもオンライン開催がだいぶ増えてきました。今回の調査によると、全世代で半分以上がオンライン相談会に参加しているようです。
オンライン移住イベントと対面移住イベントの満足度の差
一方で、移住相談会、移住ツアーともに、リアル実施の方が「後悔率が低い=満足度が高い」という事が分かっています。
【イベント参加で後悔した理由】
- どこも公表する情報が似たり寄ったりで特徴がわかりにくい。子育ての特典をPRするところが多いが、自分には関係ない情報だった。むしろ現地の物価・交通・気候などの情報がもらいたかった。 (男性・59歳・未婚:オンライン移住相談会)
- 具体的なデメリットを知ることができなかったから。 (女性・31歳・未婚:オンライン移住相談会・オンライン移住ツアー)
- テレビ移住の特集を見て、もう少し検討しても良かったかなと思った。 (女性・32歳・既婚:オンライン移住相談会・対面移住相談会)
- もう少し別のところも見てみてもよかったかなぁ。(女性・32歳・既婚:オンライン移住相談会・オンライン移住ツアー)
- 質問たくさんすればよかった。(女性・48歳・未婚:オンライン移住相談会)
- やっぱりちゃんと見たら良かった。(男性・48歳・未婚:オンライン移住相談会・オンライン移住ツアー)
- たくさん参加すればよかった。(女性・40歳・既婚:オンライン移住相談会・対面移住相談会)
【イベント不参加で後悔した理由】
- なかなかいろんな情報を得るのに苦労したからです。(男性・54歳・未婚)
- もっといい場所があったかもしれないから。(女性・31歳・既婚)
- 移住してから、虫が多いのに困った。(女性・38歳・既婚)
- 寒すぎる。(女性・20歳・未婚)
- 見れるテレビやお店が少ない。(男性・27歳・未婚)
後悔理由は「もっと調べればよかった」系が大半ですね。嫁ぐ系の婚活をご検討されている方は、嫁ぎ先の方にデメリットも含めて徹底的に案内してもらった方が良さそうです。
移住関連イベント参加者・不参加者別 移住満足度
移住関連イベント参加で、具体的なイメージが湧いてくる
今回の調査から、イベント不参加者とイベント参加者では具体的イメージの有無が大きく離れている事が分かりました。イベント参加は必須と言えそうです。
移住関連イベント参加者の移住後とのギャップ率
移住前と移住後のギャップについて、移住関連イベント参加者の90.3%が「理想通り」「まぁ理想通り」と回答。非常に高い確率で理想通りの生活を送っていることが分かりました。移住イベントでは先輩移住者の声を聞く事ができるイベントもありますので、その辺りは参考になりそうです。
移住前と移住後の暮らしの充実度
移住前よりも移住後の方が暮らしが充実していると答えたのは全体の55.0%。更にイベント参加者は不参加者よりも15.4ポイントも充実度が高い事が分かり、イベント参加の有無が、移住後の暮らしにも影響している事が推察されるとしています。
【「移住後」の方が充実している理由】
- 家族と過ごして、一緒に笑う時間が増えた気がする(女性・45歳・既婚:埼玉県)
- 家族と過ごす時間が増えたため。特に週末(男性・45歳・既婚:北海道)
- 家賃、光熱費諸々かからなくなったからです(女性・57歳・既婚:秋田県)
- 帰省の費用がかからないため(女性・44歳・既婚:北海道)
- 自然豊かなところと、人口密度が低いところが子育てに向いていてストレスも少ない(女性・31歳・既婚:福岡県)
- 自然豊かで質の良い温泉も近場にたくさんあり、充実した暮らしが今のところはできている(女性・47歳・既婚:秋田県)
- のんびり時間を大切に過ごすことができる(女性・57歳・未婚:京都府)
- ゆっくりとのんびりと暮らしている。自然環境もよいので、癒されている(女性・59歳・既婚:大分県)
【「移住前」の方が充実していた理由】
- 自然は豊かだが、生活が不便で大変(女性・57歳・既婚:熊本県)
- 買い物や病院の不便さ(女性・48歳・未婚:岡山県)
- 以前より田舎なので、お店が充実していないという不満感がある。買い物や休暇の過ごし方が不便になった(女性・28歳・未婚:広島県)
- 地方の方が保守的で働きにくい(女性・53歳・未婚:新潟県)
- 全体的に給与が低い(男性・51歳・未婚:山形県)
移住関連イベント参加と夫婦関係・恋愛の相関性
いよいよ、皆さんが気にしていそうな恋愛関係の部分です。ネット上には良い話しと悪い話しが溢れていますが、少数意見が目立つ傾向にある為、こういった調査は貴重で、参考になると思います。
移住前後の夫婦喧嘩の増減
こちらの調査は既婚者に向けたものです。欲を言えば、移住理由を「働き方や暮らし方を変えたいため」としている人と、そうでない人で分かれていれば‥とは思いますが、全体的には移住後の方が夫婦喧嘩が減る傾向にあるようです。移住関連イベント参加者は数値が大幅に改善するようなので、一緒に参加する事が重要なのかな?と思います。
未婚移住者の恋愛事情
未婚の方300名に移住先で恋愛対象者と出会い、お付き合いした経験を問う調査では、移住関連イベント参加者の約3人に1人が「はい」と回答(33.1%)。イベント不参加者(16.8%)の2倍近い割合となりました。特に比較的若い参加者が多い、オンラインのイベント参加者が「はい」と答えた割合が多く、移住前からイベントに参加し積極的に移住に向けて活動する人の方が、移住先で恋愛する傾向があると推察されます。
まとめ
以上から、婚活で嫁ぐ事を考えている方は、移住関連イベントに参加して念入りに下調べをした方が良さそうです。
相手が見つかってから、その地域を調べるのか?地域を調べてからお相手を探すのか?は分かれそうですが、仲人的には後者の方が可能性が拡がる気がします。
今回のデータより、厳しい事を申しますと「移住という人生の重要な転機に情報収集が不足している方は何なのだろうか?」と思う部分もあるので、皆さんはお気を付けください。(と、言いつつ、昔、東京から群馬までリゾートバイトに行った時は、情報誌の数行だけで行った自分でした。)
下記エリアにお住いの方は、結婚相談NPOの特定テーマプランの対象です。
「北海道、青森県、岩手県、秋田県、山形県、福島県、栃木県、新潟県、福井県、山梨県、鳥取県、島根県、山口県、徳島県、愛媛県、高知県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県」
投稿者プロフィール

- 結婚相談NPO 代表
- 結婚相談NPO設立以来、障がい者婚活を長く担当していましたが、障がい当事者仲人が参加してくれましたので、地方婚活に力を入れるべく「婚プラ」を立ち上げました。
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